お正月に話題になる福は福袋ばかりじゃありません。
七福神も登場します。
七福神といったら正月以外はけっこう陰を潜めている存在かもしれませんが。
まず現実の夜。
縁起の良い初夢を見るために枕の下には七福神の宝船の絵を敷いて寝ます。
この習慣は室町時代に始まったといいます。
ただ、宝船に七福神を乗せるめでたい図柄になったのは江戸時代だそうで、最初は船に稲穂や米俵が乗っていたとか。
さて、七福神の7人のメンバーは、大黒天(だいこくてん)、恵比寿天(えびすてん) 、毘沙門天(びしゃもんてん)、弁財天(べんざいてん)、寿老人(じゅろうじん)、福禄寿(ふくろくじゅ)、布袋尊(ほていそん)。
いちばんあいまいなのは寿老人&福禄寿のおふたりではないでしょうか。
ちょっと影が薄いですね。
大黒天は米俵の上でにこやかに打ち出の小槌を振っている台所の神様。
頭巾をかぶり、サンタクロースのような大きな袋をかついでいます。
恵比寿天は鯛をつり上げているにこにこ顔の神様。
風折烏帽子をかぶっています。
商売繁昌、漁業の守り神、海の神です。
耳が遠い神様です。
毘沙門天はいくさの神様。
右手には槍、左手には宝珠。
仏法を守る神様でもあります。
弁財天は七福神の中の紅一点。
ゴレンジャーでいえばモモレンジャー。
財運の神であり、また音楽や芸術の神でもあります。
琵琶や武器を持っています。
福禄寿は頭の長〜いおじいさんの神様。
長いひげを生やしています。
経巻を結んだ杖をつき、かたわらには鶴。
長寿と幸せの神様です。
寿老人は福禄寿とペアの杖をついています。
片方の手には団扇。
鹿がそばにいます。
布袋和尚はおなかたぷたぷのメタボ神。
大黒天よりも大きな袋を担いで半裸に近い緊張感のない姿で笑っておられます。
中国のお坊さんで、弥勒菩薩の生まれ変わりとも。